「ポケットに入れたまま座って、在留カードが真っ二つに折れた…」
「服と一緒に洗濯機で回してしまった!水没したけど使える?」
在留カードはプラスチック製のため、物理的なトラブルが非常に多く発生します。この時、「もったいないから」「バレないだろうから」と、自分でテープで補修したり、そのまま使い続けたりするのは絶対にやってはいけないNG行動です。
この記事では、在留カードを破損・汚損してしまった場合の「やってはいけない行動」と、最短で再発行するための手続き(14日ルール)について解説します。
1. 【結論】警察は行かなくてOK!「壊れたカード」を持って直接入管へ
まず最も重要なポイントです。カードを「紛失・盗難」した場合は警察に行く必要がありますが、カードが「折れた・割れた・洗濯した」場合は、警察に行く必要はありません。
手元に「壊れてしまった在留カード(現物)」がある場合は、入管法第19条の13(汚損等による在留カードの再交付申請)に基づき、その壊れたカードを持って直接入管へ行くのが正しいルートになります。
2. 破損の放置は「退去強制」や「ペナルティ」に繋がる
カードが著しく破損・汚損した場合は「14日以内の再交付申請」が義務付けられています。これを放置して「見た目が綺麗だから」とICチップが死んだカードを持ち歩き続けると、紛失の時と全く同じ「1年以下の懲役または20万円以下の罰金」の対象になります。当然、これが発覚すれば次回のビザ更新の短縮(格下げ)や、永住権の不許可という致命的なペナルティに直結します。また、悪質な場合には退去強制につながる可能性もあります。
3. 絶対にやってはいけない「2つのNG自己判断」
物理的なダメージを受けた際、多くの外国人がやってしまう致命的なミスがあります。
NG①:セロハンテープや接着剤でくっつける
折れたり割れたりしたカードを、自分でテープや接着剤で直そうとするのは絶対にやめてください。
在留カードには偽造防止のための複雑な加工が施されています。テープが貼られた不自然なカードを警察の職務質問や役所の窓口で提示すると、「偽造・変造されたカードを使っているのではないか?」と強く疑われ、最悪の場合は警察署で厳しい取り調べを受けることになります。
NG②:洗濯したあと「見た目が綺麗だから」とそのまま使う
これが最も多いトラップ(罠)です。洗濯機で洗ってしまっても、プラスチックの表面が綺麗なら「乾かせばそのまま使える」と勘違いする人がいます。
しかし、在留カードの内部には重要な個人情報が入った「ICチップ」が埋め込まれています。水没や洗濯機の遠心力による衝撃で、壊れている可能性があります。
見た目が綺麗でも、ICチップが読み取れなくなったカードは法律上「無効(汚損状態)」です。銀行の口座開設、スマホの契約、警察のアプリでの読み取り時にエラーとなり、その場でトラブルになります。
4. 「14日以内」の再発行手続きと必要なもの
カードが破損したり、ICチップが壊れたりしたことに気づいた日から「14日以内」に、住んでいる地域を管轄する出入国在留管理局(入管)へ行き、再交付申請を行ってください。
必要なものは以下の通りです。
- パスポート
- 写真(縦4cm×横3cm)1枚
- 壊れた在留カード(※警察の証明書は不要です)
- 在留カード再交付申請書(入管の窓口にあります)
【ビザ手続きの専門家からのアドバイス】
「テープで貼る」「水没したけど黙って使う」といった行動は、あなたを不法就労や偽造カード所持の疑いという、全く意図しない犯罪の容疑者に引きずり込む危険性があります。壊れたカードは潔く諦め、すぐに再発行の手続きをしてください。